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[Live Report] Do As Infinity 2025ツアーファイナル、Billboard Live TAIPEIで無数の記憶が響き渡る!

2025.12.22

Music

曹瑋倫

曹瑋倫

Do as Infinity 2025/12/21~12/22

「Do As Infinity 2025ツアーファイナル、Billboard Live TAIPEIで無数の記憶が響き渡る!」

会場には夫婦や会社員、そしておしゃれに着飾ったティーンエイジャーまで、実に多様な観客が集まっていた。
「真実の詩」「深い森」、そしてアニメ『犬夜叉』の主題歌など数々の名曲が披露され、世代を超えて多くのファンの心を掴んだ。

結成25周年を迎えたDo As Infinityは、2025年ツアーの最終公演をBillboard Live TAIPEIで迎えた。

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ステージ上には複数台のYamahaシンセサイザーが革ジャン姿のキーボーディストを囲み、ステージ左にはグランドピアノ、右ではドラマーが力強くビートを刻む。後方のベーシストが安定した低音を支える中、「Week!」が演奏される。
主役であるDo As Infinityの核となる二人——ドレス姿の伴都美子(Vo)と、Iron MaidenのTシャツを着た大渡亮(Vo/Gt)。その対照的なビジュアルと、甘くもエネルギッシュな歌声、多彩なギターサウンドが、数えきれないほどの記憶を呼び覚ましていく。

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1999年のデビュー以来、二人は互いに欠かせない創作パートナーとして歩んできた。その関係性は、漫画『バクマン。』の真城最高と高木秋人のようだ。卓越した技術と物語性、そして時代を読む力。

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伴都美子は、まるでジャズ・ディーヴァのように楽曲ごとに感情を自在に切り替える。その声は爆発力と広い音域を兼ね備え、あらゆる感情を完璧に表現する。一方、大渡亮のギターソロもまた、旋律美とロックの荒々しさを併せ持ち、過去の感情を呼び起こすと同時に、ライブならではの“対峙するエネルギー”を観客に突きつける。

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「ありがとう!台湾に来るのはこれで2回目です!」
興奮を隠せない様子で台湾での足つぼマッサージや小籠包の話をしつつ、長年支えてくれたファンへの感謝を伝える。「みんな元気ですか?」という問いかけに、観客は一斉に「元気!」と応える。

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夕食の時間帯、食事を楽しみながら音楽に身を委ねる観客たち。その光景は、家族で観る温かな映画のワンシーンのようだった。

25年間共に歩んできたバンドとファンとの間には、代えがたい深い絆がある。後半の演奏が始まる頃、感極まった伴都美子は涙をこらえきれず、観客は温かい歓声と拍手でその瞬間を包み込む。満員のBillboard Live TAIPEIは、優しい空気に満ちていた。

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千禧年に活躍した彼らの音楽には、ジャンルを越えた融合が随所に見られる。「真実の詩」における民族楽器は、日本神道の神話を想起させるが、ライブではエレキギターに置き換えられ、神秘のヴェールを脱いで現実世界へと降り立つ。

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大渡亮が手に取ったのは、赤いSG 61 Reissue。伴都美子の呼びかけで観客は総立ちとなり、「君がいない未来」「冒険者たち」などのアップテンポな楽曲へと突入。「本日ハ晴天ナリ」では、Hi-STANDARDやJUDY AND MARYといった日本のポップパンク/ロックを彷彿とさせる。

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Do As Infinityには確かなヘヴィロックのDNAがある。『Do as Infinity X』や『Time Machine』にはメタルの影響が色濃く、『Under the Sun』『君がいない未来』にはパンクビートが息づいている。

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もし彼らをアニメ主題歌だけの存在だと思っているなら、日本が持つ深い音楽的土壌を見落としているだろう。
80年代にはすでに世界的に評価される日本のパンク文化があり、YMOは1979年に世界ツアーを行っている。

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アンダーグラウンドカルチャーがポップミュージックの栄養となり、メタルやパンクの要素がDo As Infinityの音楽へと昇華されていった。
そこに60年代から続く日本独自のポップミュージックの系譜、そして2000〜2010年代のロックリバイバルとNu-Metalの潮流が重なり、彼らの音楽は形成された。

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スマートフォンのライトを灯し、光の海の一部となってアーティストを讃えるその瞬間、私たちは凝縮された文化の断片を体験している。

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ロック、メタル、ブレイクビーツ、オーケストラ、映画音楽——
多様な言語を音楽に融合しながら、日本特有の情感と物語性を描き続けるDo As Infinity。
一つの世代の記憶として、彼らは間違いなく日本当代を代表する音楽家の一組である。

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