

「不安を希望へと変換する——ひとつの世代の心を捉えた、爆発的なサウンド。」
2022年3月、デビューシングル〈Let Me Love My Youth〉(入春)を発表して以降、HANROROはわずか3年足らずでインディペンデントとメインストリームの境界線を軽々と越えてみせた。
文学性と内省を湛えた歌詞世界と、強烈なバンドサウンドを高次元で融合させたその音楽は、韓国ポップミュージック・シーンにおいて「HANRORO現象」とも呼ばれる独自の潮流を生み出している。
近年、HANROROは Melon Music Awards(MMA)にて「Track Zero Choice」を受賞。この賞は、まだ完全に主流化されていないながらも、高い完成度と明確な音楽的個性を持つアーティストを発掘・評価することを目的としており、韓国音楽市場における“可能性と影響力”の指標とされている。
この受賞は、彼女のソングライティングとライブパフォーマンスにおける唯一無二の存在感を改めて証明すると同時に、現代韓国音楽を語るうえで欠かせない名前となったことを明確に示すものだ。
1. 20倍速で拡張する成長曲線——ライブハウスから完売アリーナへ
HANROROのキャリアは、文字通り「階段式」の成長を描いてきた。
2023年、約400人規模のライブハウスで初の単独公演を行ってから、わずか2年で動員規模は20倍以上へと拡大。
2025年11月、高麗大学ファジョン体育館にて開催されたキャリア最大規模の単独公演「JAMONG SALGU CLUB」では、2公演・計9,500席が即完売。
その動員力は、単なる話題性ではなく、極めて高いファンの支持と結束力に裏打ちされたものであることを示している。
さらに2025年4月には、Coldplayからの直々の指名により、韓国スタジアムツアーのオープニングアクトを担当。10万人規模の観客を前に、圧倒的なライブ力を印象づけた。
WONDERLIVET、Grand Mint Festival、Pentaport Rock Festival など、韓国を代表する音楽フェスの常連であることも、彼女の現在地を雄弁に物語っている。
2. K-POPアーティストが憧れる「アーティストズ・アーティスト」
HANROROの音楽性は、同業のトップアーティストたちからも高く評価されている。
- BTSのJung Kookによるデビュー曲〈Let Me Love My Youth〉の推薦をはじめ
- KIIIKIIIのSui
- LUCYのYechan
多くのK-POPアーティストが彼女の楽曲をカバーしてきた。
この事実は、ジャンルを越えて支持される「アーティストのためのアーティスト」であることを明確に示している。
3. チャートと音楽賞が証明する稀有な存在感
HANROROは、商業的成功と批評的評価の両面で、韓国ロックアーティストとしては稀有な成果を達成している。
〈Landing in Love〉は Apple Music Korea 1位、Spotify Korea 2位、Melon TOP100 9位を記録。
〈0+0〉も主要ストリーミングチャートで上位にランクインし、
〈Let Me Love My Youth〉はロングヒットとして着実に支持を拡大してきた。
また、韓国大衆音楽賞(KMA)では複数回にわたり「最優秀モダンロック楽曲」「最優秀新人」にノミネート。
NewJeans、LE SSERAFIM、IVEと並んで新人部門に名を連ねた唯一のロックアーティストであった点も特筆に値する。
4. 非主流から主流へ——2025年、文化的転換点としてのHANRORO
2025年末、HANROROはMelon Music AwardsおよびMBC歌謡大祭典という、従来はトップK-POPアイドルが中心となってきた年末音楽祭の舞台に立つ。
ロック/インディーを出自とするアーティストがこれらの舞台に招かれること自体、極めて象徴的な出来事だ。
それは彼女が特定ジャンルを代表する存在にとどまらず、韓国の主流文化そのものを更新する存在へと到達したことを意味している。
繊細さと癒しで若い世代の不安を抱きしめながら、ステージ上では圧倒的なエネルギーを解き放つHANRORO。
HANRORO at Billboard Live TAIPEI 2026 は、いま最も輝きを放つ韓国ロック新世代の核心を、台湾で目撃できる貴重な機会となるだろう。
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BAZAAR KOREA による関連インタビュー
https://www.harpersbazaar.co.kr/article/1886244
2025年 HANRORO 公演一覧
https://gall.dcinside.com/mgallery/board/view/?id=hanroro&no=2870&page=1
