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Katsushika Trio(葛飾トリオ): レジェンドの系譜から、純粋なサウンドへ|独占インタビュー

2026.01.17

Music

Billboard Live TAIPEI

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独占インタビュー|葛飾トリオ

― 伝説の血統から、純粋なサウンドへ ―

CASIOPEA を支えてきた三人のレジェンド 向谷 実、櫻井哲夫、神保 彰が再び集結。 それは単なる旧友の再会ではなく、音の本質を探る深い試みでもある。

インタビューの中で、台湾高速鉄道と深い縁を持つ向谷実は、台北公演のために自ら編曲を微調整する予定であることを明かした。神保彰は情報過多の時代において台湾のドラマーに“ 自分だけのスタイル” の重要性を台湾のドラマーたちに語る。櫻井哲夫は、音楽を愛し続ける変わらぬ初心を示した。

三人のマエストロが赤裸々に語る、音楽への終わりなき探求心。そして、40年にわたり培われてきた阿吽の呼吸が、ステージ上でさらなる進化を遂げることを予告する。

Q1 : 皆さんは現在の音楽界において中心的な存在であり、楽器を自在に操り、まるでどんな困難も乗り越えられるように見えます。これほど高いレベルに到達した今でも、どのようにして自分自身を磨き続けているのでしょうか。

櫻井哲夫 自分が好きな音楽を楽しみながら、演奏し続けることです。

神保 彰 今の若い音楽家たちの技術レベルは非常に高く、リズムに対する新しい解釈も次々と生まれています。自分にはまだまだ学ぶべきことが多いと感じています。

向谷 実 私は「新しいことに挑戦する気持ち」をとても大切にしています。挑戦し続けることで新たな気づきを得ることができ、そこから新しい音楽が生まれます。

Q2 : これまで台湾を訪れたことはありますか? もしあれば、その印象や特に好きだったものを教えてください。まだの場合、行ってみたい場所や食べてみたい料理はありますか?

櫻井哲夫 20年以上前に一度行ったことがあります。その時に小籠包がとても美味しいと感じました。機会があれば、今回は魯肉飯と豆花を食べてみたいです。

神保 彰 ドラムセミナーで何度か訪れたことがあります。人が温かく、料理も美味しく、文化もとても豊かだと感じました。小籠包の美味しさは今でも強く印象に残っています。

向谷 実 音楽とは直接関係ありませんが、台湾高速鉄道が開業した際、私の会社「音楽館」で PlayStation 3 用ゲーム『Railfan 台湾高鉄』を制作しました。実際に高鉄を運転している感覚を味わえる作品です。その関係で台湾には何度も訪れましたし、鉄道ファンとして台湾鉄路の旅もとても楽しみました。今回の公演後、時間があれば昨年オープンした鉄道博物館にも行ってみたいですね。

Q3 : 日本では多くの公演経験をお持ちですが、今回の台北公演に対する期待はありますか? また、台北公演ならではの特別な演出はありますか?

櫻井哲夫 とても楽しみにしています。台湾での公演は今回が初めてなので、Billboard Live TAIPEI のために、三人編成で演奏するオリジナル曲を準備しています。

神保 彰 本当に楽しみです。Katsushika Trio は結成から5年目になりますが、今回が初の海外公演です。お客さんの反応が今から待ち遠しいですね。

向谷 実 台北公演に向けて、少しだけアレンジを調整する予定です。内容については、ぜひ会場で直接体感してください。

Q4 : 2026年に向けて、新たな目標や計画はありますか?

櫻井哲夫

Katsushika Trio としては、今回が初の海外公演なので、今後はさまざまな形で活動の場をさらに多くの国へ広げていきたいですね。また、新作のレコーディングとツアーも成功させたいと思っています。 さらに2026年は、伝説的ベーシスト、ジャコ・パストリアス生誕75周年の年でもあります。9月21日に予定している日本でのトリビュート・コンサートをぜひ成功させたいですね(2025年12月の香港公演は大成功でした)。個人としても活動の幅を広げていくつもりです。

神保 彰 秋頃に Katsushika Trio の新作アルバムを発表したいと考えています。すでに楽曲制作は始めています。

向谷 実 今回の台北公演のように、日本以外の国や地域でも Katsushika Trio の公演を増やしていく計画です。また、2026年中頃には新作アルバムを制作し、秋には日本国内ツアーを行う予定です。

【神保彰先生への単独インタビュー】

台湾ではジャズドラムを学ぶ人が非常に多く、先生のお名前を冠したシグネチャースティックを使っている人がたくさんいらっしゃいます。中には、人生で最初に手にしたスティックが先生のモデルだった、という方もいるそうです。先生はこのことをご存じでしたか? また、日々練習に励むドラマーの皆さんに、何かメッセージがあればお聞かせください。

神保 彰 :

正直なところ、これほど多くのドラマーの方々が自分のモデルを使ってくださっているとは知りませんでしたので、とても嬉しく思っています。

今はYouTubeやSNSを通して、さまざまな情報に簡単に触れられる時代です。自分が本当に興味を持ったものを深く掘り下げ、それを自分なりに再構築していくことで、自然と自分のスタイルが生まれてくるのだと思います。

ぜひ、これからも頑張ってください!

1月20日、Billboard Live TAIPEI にて。本公演の前に、このインタビューをぜひご覧ください。この対話が、ライブを楽しむための前奏となるでしょう。

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