

日本ポップスの歴史に確かな足跡を刻んできた佐藤竹善。数十年にわたる音楽活動のなかで、その表現は今なお進化を続けている。J-Pop の黄金期を当事者として生き抜きながら、役割や創作のフェーズが変化するたびに、音楽との関係を問い直し、再定義してきた。時間、創作、そして自己と誠実に向き合い続ける姿勢こそが、彼の音楽を現在へと導いている。
本インタビューでは、佐藤竹善が音楽について何を考えているのか、初の海外公演を前にした心境、そして未来へと向かう新たなビジョンについて、その言葉を通して掘り下げていく。
1.
長い音楽キャリアの中で、さまざまなタイプの作品を歌い、また多様な立場や役割を経験されてきました。そうした歩みを振り返ってみて、音楽への向き合い方や作品への姿勢に大きな影響を与えた時期、あるいは転機となった役割はありましたか。
Sing Like Talkingの7作目となるアルバム『Togetherness』を制作していた当時、私たちはひとつの問いに向き合っていました。それは、既存のJ-Popという枠組みの中に留まり続けるのか、それとも、自分たちの中でより深まっていく音楽への理解や感動に正直に従い、本当に進みたい道を選ぶのか、ということでした。
最終的に私たちが選んだのは後者であり、その選択の結晶として生まれた作品が『Togetherness』です。
2.
これまで台湾を訪れたことはありますか? もしあれば、台湾の印象や特に心に残っているものを教えてください。初めての場合、訪れてみたい場所や、聞いたことのある料理などはありますか。
今回が初めての訪台となります。滞在時間は限られていますが、その中でもできる限り多くのことを味わい、体験したいと考えています。
3.
日本での公演を重ねてこられた中で、今回の台北公演についてどのような思いを抱いていますか。また、台北公演のために特別な演出などは予定されていますか。
初めての海外公演ということもあり、とても楽しみにしています。初めてだからこそ、あえて特別なことをするのではなく、いつも通りの自分たちでステージに立ちたいと思っています。
4.
2025年も終わりに近づいていますが、まだ達成できていない目標や、今あらためて感謝していることはありますか。
すでに新しいプロジェクトが動き出しているので、それをしっかりと形にしていきたいという思いがあります。また、この年齢で新たな挑戦を始めるにあたり、Universal Musicが多大なサポートと理解を示してくれたことには、心から感謝しています。
5.
2026年に向けて、新たな目標や今後の展望があれば教えてください。
新プロジェクト「Joppa Leigh」を、より充実させ、さらに深めていきたいと考えています。そしていつか、このプロジェクトの名のもとに、再び台湾を訪れることができたら嬉しいですね。

01/21、佐藤竹善がついに台北のステージへ初登場する。繊細で揺るぎない歌声、成熟した音楽的感性、そして音楽に対する厳格な姿勢──それらを携え、大阪の新世代バンド Neighbors Complain と共に、長い年月を経てなお深化し続ける音楽哲学と創作の現在地を提示する一夜となるだろう。
