
1/fゆらぎの癒やしが、あなたと交差する場所——XinU
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騒がしい街の中で、心地よく身体を揺らしてくれる都会的なビートを求めているなら、今まさに輝きを放つ「魂の原石」——XinUを聴き逃してはならない。
アーティスト名「XinU」には、「あなた(U)とクロス(X)する」という美しい意味が込められている。2021年のデビュー以来、唯一無二の「スモーキーな透明感」を持つ歌声と、R&B、ジャズ、ソウルを巧みに融合させたスタイルで、アジアのインディーズシーンにおいて瞬く間にその名を轟かせた。2025年にメジャーデビューを果たした彼女が、今年6月、再び台湾の地へ降り立つ。
XinUの音楽が持つ魔法のひとつは、その歌声に宿る「1/fゆらぎ」にある。波の音やそよ風の音のように、人間の脳波と共鳴し、深いリラックスと癒やしをもたらす自然界の周波数だ。
この天賦の才能に加え、彼女は3歳からピアノに親しみ、幼少期には日本伝統の「大衆演劇」が持つ没入感溢れるパフォーマンスに感銘を受け、ステージへの憧れを抱いた。大学時代にはジャズバーでのライブやアカペラに没頭。SNSに投稿したアカペラ動画が、プロデューサーのM-Swift(松下昇平)の目に留まったことで、彼女の音楽の旅は本格的に動き出した。
XinUの音楽的視野に境界はない。サウスロンドンのプロデューサー edbl とのコラボ曲「罠」では台湾でMV撮影を行い、アメリカのポップ・ユニット joan のライブに感銘を受けて直接オファーし、80〜90年代のレトロな色彩を纏った「Butterfly」を誕生させた。
台湾のファンにとって、XinUは非常に親しみ深い存在だ。MV撮影だけでなく、2024年のPipe Live Music、そして2025年初頭のBreeze MEGA Studioでのフルバンドワンマンライブを成功させるなど、台湾は彼女の音楽キャリアにおいて欠かせないピースとなっている。さらに、昨年リリースされた李英宏(DJ Didilong)とのコラボ曲「Monday Afternoon」は、軽快なグルーヴの中で日台の音楽交流の最も美しい形を体現し、多くのファンを驚かせた。
2025年は、XinUにとって大きな飛躍の年となった。メジャーレーベル「King Records / HEROIC LINE」に所属し、記念すべきメジャー1st EP『XinU EP #04』をリリース。Aile The Shotaとのコラボや、都会で生きる人々の1週間の感情の揺れを鮮やかに切り取ったリード曲「Monday to Friday」を通じ、より開放的で自信に満ちた姿を提示した。
XinUは自身の音楽について「誰かの背中をそっと押せるような存在でありたい」と語る。日常の機微を突く真摯な日本語の歌詞と、洗練されたリズム。それは、複雑な日々を生きるリスナーにとって、最も優しく、そして力強い寄り添いとなっている。
今年6月17日、XinUが初めて Billboard Live TAIPEI のステージに立つ。大規模なホールとは異なる至近距離の空間と最高峰の音響は、彼女の類まれな歌声を堪能するのに最も相応しい場所だ。東京から届いた、ソウルフルな招待状を受け取る準備はできているだろうか。
夏夜の微睡みの中で、XinUの音楽にすべての感情を預けてほしい。彼女が紡ぐ柔らかなグルーヴが、明日へ踏み出すための活力を、きっと取り戻させてくれるはずだ。
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